beatmania固有の演奏技術、
スクラッチ。
「皿」と呼ばれるそれに特化した、すなわち「皿曲」の歴史はまさにbeatmaniaの歴史といっても過言ではありません。今日はその「皿曲」の変遷とIIDXのカマボコ史を振り返っていきましょう。
一口に皿曲といっても実際には様々なタイプが存在します。
ここではとりあえず大きく2つのタイプ、
「純粋系」と
「複合系」に分類しておきます。
「純粋系」とは文字通りスクラッチ音、或いはターンテーブルを使った演奏のシュミレーションとして皿が用いられる曲のことを指します。加えて、皿以外の要素(鍵盤との絡み)が少ないことも特徴です。代表的な例としては「CHECKING YOU OUT」や「俺はビートマニア!お前は何マニア?」、「ラクエン」や「Close my Eyes for Me」などが挙げられますね。純粋にスクラッチの技術が要求される、まさに皿曲です。
「複合系」は鍵盤に多くのスクラッチが絡む曲のことを指します。いわゆる「皿複合」と呼ばれる譜面です。皿と鍵盤を同時に処理する技術が問われることと、「純粋系」に比べてアサインされる音のバリエーションが豊富であることが特徴です。忠実にスクラッチ音を鳴らす例としては「Really Love」や「SCREAM SQUAD」、シンバルなどの打楽器を鳴らす例としては「雪月花」や「rage against usual」などが挙げられますね。総じて高い運指力が問われる譜面ですが、皿自体の難易度は「純粋系」よりも落ち着いているものが多いです。
IIDXの皿曲史に大きな革変が起きたのはGOLDの頃。それまでAC最大皿数241枚を誇っていた「Wonder Bullfighter」の記録を、「Watch out!!」があっさり251枚で塗り替えた瞬間でした。このDJ MassのIIDX参入を機に、(彼の作る)皿曲の難易度は作を重ねるごと、飛躍的にこう、えっーと
アルフォートミニって美味しいよね!